DDTユニット・サウナカミーナの発起人がいきなり敵に 亀裂の決定打になった「松葉杖蹴飛ばし事件」 (2ページ目)
勝俣:後々わかったんですけど、竹下は「それを見据えて部活動を作った」と言っていました。竹下、上野、勝俣、MAOが組んだら、めちゃくちゃいいチームができるんじゃないかと思って、我々をサウナに誘い、まんまとみんながハマり、サウナカミーナができたと。
上野:操られてたんやなあ!
勝俣:「俺はわかってたんや」って言ってましたね。
上野:DDTサウナ部で試合をやっていく中で、みんなのユニットが解散して、正式なチームにしようということになったんです。ユニット名もめちゃめちゃ考えました。
MAO:名前を考えるの、楽しかったよなあ。サウナにまつわるいろんな言葉を調べて、サウナは「37」にしようとか。売れてるバンドはだいたい数字が入ってるという、僕の考えがあったので。あとはTHE BLUE HEARTS、THE BEATLESみたいに、読まない「THE」を入れようとか。
勝俣:僕はフィンランド語を入れたくて。カミーナはフィンランド語で「ストーブ」という意味です。
MAO:サウナカミーナとして活動してたら、ある日、つきまとってくる新人レスラー(小嶋)が現れたんですよ。お客さんの前で言えばなんとかなると思ったのか、リング上で「サウナカミーナに入れてください!」と言い出して。「何を言ってるんだ、こいつは?」と思った。
上野:「サウナ、大好きでーす!」って言ってたね。
MAO:明らかに嘘をついてる奴が現れたんですよ。
小嶋斗偉(以下、小嶋):嘘じゃないですよ!
MAO:それを3回くらい繰り返して、見かねた竹下さんが「そんなに入りたいんやったら、自力で勝利しろ」と言って、そこから自力初勝利に向けて頑張る日々が始まったんです。
小嶋:それで頑張ってたら、試合中に肘を脱臼したんです......。
一同:ハハハハハ!
MAO:でも、肘を脱臼しながら闘い抜いた根性を買われて、入れたんですよ。
小嶋:そのあとの復帰戦で自力初勝利して、「勝ちました」と言ったんですが、「お前、後輩に勝ってそんなこと言うのか」みたいになって......それでサウナカミーナの人たちと試合をしたらボコボコにされたんですけど、僕の気持ちを伝えたら入れてもらえました。
上野:"査定マッチ"というか。肘を脱臼した時もそうですけど、小嶋の持ってる思いはアッチアチだったんですよね。だから「一緒にやろうか」という感じで。
MAO:共通の趣味をユニットにして、かつ最前線まで行ったケースはないと思う。
上野:リング上で闘ったりしてユニットになることはあっても、僕たちは完全にリング外で仲良くなり、「試合でもイケるよね」となった。普通とは順番が逆ですね。
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