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ガリットチュウ福島善成が43歳でハマったブラジリアン柔術の魅力。国内制覇で次なる目標は「絶対に世界チャンピオン」 (4ページ目)

  • 石塚隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

世界大会は楽しみしかない

――試合場の雰囲気というのはいかがですか。

福島 むちゃくちゃ緊張しますよ! それにマスタークラスの選手ってうまいし強いから、本当に勝つのが大変なんです。

――本業のステージである『ルミネ the よしもと』と比べると?

福島 あー、ルミネのほうが圧倒的に楽ですね。本番ぎりぎりまで寝ていますし、何も緊張することないですから(笑)。

――ここまでハマったBJJ。やってみて知ることのできた魅力は何でしょうか。

福島 さっきも言いましたけど、僕の年齢から始めてもケガのリスクが少ないことと、ウェイトをやらなくても練習するだけでバランスのいい理想的な肉体になれるということですよね。あとはやればやるほど答えが出る。テクニックなども多彩で選択肢は多いし、自分に合った戦い方を見つけられるので、老若男女問わず、いろんな人に勧めたいですね。たぶん、もう少しすれば爆流行りするんじゃないですかね。道場を見てもわかるようにすごく清潔でぼんやりとオシャレなんですよ。例えばBMXやボルダリングみたいにスマートな感じでやる人が増えるんじゃないかなって。

――さて『ワールドマスター柔術選手権』では、世界チャンピオンになることが目標ということですが、ほかにモチベーションにしていることはありますか。

福島 大会で優勝するたびに、いろいろな社長さんにキャバクラをおごってもらっているので、ワールドマスターで優勝したらどうなるんだろうって期待しています(笑)。最初、キャバクラは冗談で言っていたんですけど、いつの間にかモチベーションになっていますね。

――そういうのも大事ですよね(笑)。さあいざ本番、相手選手の研究などをして挑む予定ですか。

福島 いいえ、僕は試合する時に相手の情報を一切入れないようにしているんです。だから対戦前の試合もほとんど見ませんね。相手の情報を入れすぎてしまうと、逆に(その情報に)とらわれて自分のリズムが崩れちゃう。ワンマッチならまだしも、初めて対戦する選手がほとんどなのでちょっと見ただけで相手のことがわかるはずない。あくまでも組み合ってからの勝負だと思います。パワー負けすることはないと思っているので、あとはトーナメントを戦い抜くスタミナを本番までに準備することが大事だと思っています。

――世界大会での戴冠、期待しています!

福島 目標は1ポイントも奪われることなく圧倒的な優勝をすること。柔術は元々日本のモノですし、やっぱり外国人選手には負けたくないですからね。いや~ホント、今から楽しみで仕方がありません!

撮影協力:トライフォース柔術アカデミー池袋

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