皇治が那須川天心vs武尊をマジメに予想。「単純に"強い"のは武尊。しかし天心には"アドバンテージ"がある」 (4ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

――サウナでは、ラウンド数のほかにどんな話を?

「そもそも俺は、ほかの選手とは仲良くしないんです。表でバチバチやって、裏で仲いいっていうのが気持ち悪くて。でも、もう俺も32歳だし、天心は戦ったあとだからいいかなと思ってフランクに話してます。サウナでは、天心から『スパーリングして下さい』と言われたかな。武尊が圧力ある選手だから、それを仮想してでしょうね」

――もうスパーはやったんですか?

「いや、『ええわ~』って断りました(笑)。やってもよかったんですけど、俺はサウスポーが嫌いなんですよ」

――武尊選手は、サウスポーの選手との相性はどうなんでしょうか?

「苦手な印象はありますね。ここが、天心の一番のアドバンテージだと思います。天心はオーソドックスの選手とやるのが普通。一方の武尊は、これまでサウスポーとの対戦自体が少ないですし、対策はなかなか難しいですからね」

――カード発表から試合までの6カ月で、サウスポー対策は?

「難しいですね。オーソドックスのアウトボクサーvsサウスポーのファイターだったらしっかり戦えるんですけど、今回は逆だから。武尊はオーソドックスのファイター、天心はサウスポーでアウトボクシング寄りだから、特に武尊はやりづらいと思います。ガチガチに打ち合うサウスポーだったら苦にしないでしょうけど......」

――なるほど。さまざまな視点からのお話、ありがとうございます!

「予定よりだいぶ語ってもうたな......まぁ、喋ると決めたことはとことん喋らんとね(笑)」

(後編:「成功する人は、ホンマに挑戦した人だけ」。金と知名度を手に入れて気づいた、バカにされても挑戦を続ける理由>>)

【プロフィール】
■皇治(こうじ)
1989年5月6日生まれ。大阪府出身。
日本拳法の師範であった父の影響を受け、4歳から始めた日本拳法、空手の大会でも好成績を残す。プロ転向後、初代HEATキックルールライト級王座、ISKA K-1ルール世界ライト級王座を獲得。2016年より主戦場をK-1に移して人気選手に。地元・大阪での2018年12月の大会では、メインイベントで武尊と壮絶な殴り合いを演じた。2020年7月、RIZIN参戦を発表した。

◆THE MATCH 2022 大会情報
日時:6月19日(日)12:00開場(予定)/ 14:00開始(予定)
詳細はこちら>>

◆YouTubeチャンネル
「皇治チャンネル」はこちら>>

(取材協力:TEAM ONE)

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