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皇治が那須川天心vs武尊をマジメに予想。「単純に"強い"のは武尊。しかし天心には"アドバンテージ"がある」 (2ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

――簡単に言うと「決闘か競技」か、という感じでしょうか。

「そうですね。でも、武尊がこれだけ注目されながら"ド突き合う"のはもちろんそうだけど、勝利のために天心が空気を読まずに"スポーツする"のもかなり勇気がいること。その2人がどう相対するのかは注目ですね」

――予想される試合展開は?

「さっき注目と言いましたけど、たぶん噛み合わないでしょ(笑)。メチャクチャ面白くない試合になる可能性も大いにあると思います。負けた側が言うのもアレやけど、俺と武尊の試合は面白かったと思うし、それなりに反響はあった。でも、俺と天心の試合はそうじゃなかった人が多いでしょうね。俺の実力不足っていうのは置いといて。

 俺が武尊とは噛み合って、天心とはそうじゃなかったということは、単純に考えたら2人は噛み合わないってこと。面白くなるかどうかは、天心がどう戦うかがカギになるんやろなと。武尊はいつもどおり殴り合って、圧力をかけていくと思いますから」

――ワンキャッチワンアタック(相手をつかんでの攻撃は、1回のつかみにつき1発だけ)のルールについては?

「それは、どっちが有利ってのはないと思いますよ。影響があるとすればラウンド数でしょう」

――ラウンド数の影響とは?

「長くなれば圧力がある武尊が、短いラウンドだったら天心が有利だと思います。昨年12月の会見では、武尊が『延長無制限で』とも言ってましたけどね。実はちょっと前に、偶然サウナの中で天心と会ったんですよ。その時は、ラウンド数について『もう決まっている』みたいな話をしてましたが、どうなるか注目ですね」

※4月7日の記者会見で発表されたラウンド数は、3分3ラウンド・延長1ラウンド。延長ラウンドのみマストジャッジで必ず優劣をつける。

――実際に対戦して感じた、両者の攻撃時のプレッシャーの違いは?

「武尊は殺気を感じるくらいきますよ。天心は、そういう圧力はない。『2人は階級が違う(武尊は現在60kg、那須川は主に55kg)』という人もいるんですけど、もともと武尊も軽いですからね。最初はスーパー・バンタム級の55kgだったから、天心のほうが少し小さいかもしれないけど、骨格はそんなに変わらないはず。いずれにせよ"ちびっこ対決"ですね(笑)」

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