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プロ11戦無敗から35秒TKO負け。渡辺華奈が語る、アメリカで頂点を獲るために今やるべきこと (2ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 撮影●田中亘 photo by Tanaka Wataru

【ベラトールのトップ選手の強さ】

――Bellatorの上位陣、4位のララ選手、2位のカモーシェ選手と対戦して感じたことは?

「もっとも違いを感じたのは体の強さです。単純に大きいのと、体の強さ、瞬発力も違います。一気にバッと出てくるというか、試合開始と同時に100%でいけるのが日本人選手とは違いました」

――日本でも、『DEEP JEWELS』や『RIZIN』で外国人選手と対戦経験はありますが、レベルが違いましたか?

「そうですね。技術面でもレベルは高いです。体格も、日本では私は大きいほうなんですが、特に2戦目のカモーシェ選手は大きく感じました。彼女は総合格闘技歴が10年以上あって、柔術も黒帯。UFCでは、ロンダ・ラウジー(初代UFC世界女子バンタム級王者)などともタイトルマッチをやっています。コンプリートファイターですね」

 アメリカ進出2戦目、「次期王座挑戦者決定戦」と位置づけられたカモーシェとのランカー対決は、35秒でのTKO負け。渡辺はあと一歩のところで王座挑戦に届かなかった。試合後、自身のTwitterで「自分が弱く、リズ選手が強かった。自分の実力不足です」と完敗を認めた。

――あらためて、カモーシェ戦の反省点を挙げるとしたら?

「ものすごくいっぱいありますね。試合までの調整もそう。それまでは試合のスパンが2カ月~2カ月半くらいと短かったんですが、試合のオファーをいただいた時はケガをしていて練習ができていない状態でした。

また、直前で対戦相手の変更があった(当初はランキング1位の選手と戦う予定だった)時に、気持ちをしっかり作れていなかったのが、本当に反省です。いろいろ重なって、ちょっと弱気になっていました。何も言い訳できないですし、自分が万全でも負けていたとは思います」

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