プロ11戦無敗から35秒TKO負け。渡辺華奈が語る、アメリカで頂点を獲るために今やるべきこと (5ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 撮影●田中亘 photo by Tanaka Wataru

――Bellatorでの次戦は?

「まだ決まっていません。前回の試合で眼窩底骨折をして、ちょっと長めに休養を取っていた事情もありますけど。完治した診断書を出さないといけないんですが、それは11月に出しました。Bellatorでの契約も残っているので、これから組んでくれるでしょう」

※取材後、5月13日にデニス・キールホルツ(フライ級3位)との対戦が決定@英国・ロンドンSEEアリーナ

――現在、渡辺さんはランキング4位。十分にベルトが狙える位置です。

「試合が決まったらその試合に向けて、今やっていることをもっと突き詰めていきたい。今は自分の実力を上げる練習にシフトしていて、試合が決まったらスパーリングを増やしたり、勝つための練習に切り替えていこうと思います」

――上位陣は軒並み強敵ですから、万全を尽くさないといけないですね。

「そうですね。誰とやっても強いです。現チャンピオンのジュリアナ・ヴェラスケス選手は柔道ベースなんですけど、ストライキング(打撃)も強い。体も大きい。おそらく近いうちに、カモーシェ選手がヴェラスケス選手と試合をすると思うので楽しみです。カモーシェ選手がチャンピオンになる可能性も十分ある。チャンピオンの寝技のスキルをあんまり見たことがないので、打撃だけでなく寝技での展開も見てみたいですね」

――目標は迷いなく、Bellatorのベルトですね。

「はい、狙います! 獲りたいです!!」

(後編:「オンナ堀口恭司」の愛称に恐縮も「そのレベルを目指したい」>>)

【プロフィール】
■渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日生まれ、東京都出身。元・柔道全日本強化指定選手。7歳の時に柔道を始め、高校、大学、実業団でも実績を残したが、2017年に総合格闘家・上田貴央が主宰するFIGHTER'S FLOWに参加した。DEEP、RIZINで連戦連勝し、2020年12月に米格闘技団体Bellatorと複数の試合契約。翌年4月にデビュー戦を判定勝ちするも、同年6月にTKO負けし、キャリア12戦目で初黒星。現在はフライ級4位から再び頂上を目指す。公式Twitter>> 公式Instagram>>

■取材協力:FIGHTER'S FLOW 公式HP>>

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