2020.01.02

RIZINで朝倉海がTKO負け。バンタム級は
堀口恭司を含め混戦に

  • text by Sportiva
  • 原悦生●撮影 photo by Hara Essei

 令和初めての大晦日、日本の総合格闘技界を背負う存在になった"朝倉兄弟"の明暗が分かれた。

RIZIN.20で2回TKO負けを喫した朝倉海 12月31日に開催されたRIZIN.20の第12試合で、先にリングに上がったのは兄の朝倉未来(みくる)。今大会は、アメリカの総合格闘技団体BELLATORとRIRINの対抗戦が行なわれ、12月29日のBELLATOR JAPANでの3試合と、RIZIN.20での2試合の合計5カードが組まれた。4試合を終えた時点で「BELLATOR軍」の3勝1敗。未来は、すでに負け越しが決まった「RIZIN軍」の大将として、ブラジル人ファイターのジョン・マカパと対戦した。

 日本ではあまり馴染みがないマカパだが、BELLATORのフェザー級ではトップファイターのひとり。破壊力がある左右のパンチを中心にした多彩な打撃と、速いタックルからのグラウンドのテクニックにも定評がある選手だ。

 試合は距離感を図りながらの打撃戦で幕を開け、第2ラウンドは互いにパンチをヒットさせる緊迫の展開に。しかし最終第3ラウンドに入ると、未来のパンチが的確にマカパを捉えはじめる。マカパがグラつくようなシーンもあったが、未来は無理に詰めにいくことなく、相手の状態をよく見て冷静に対応。グラウンドに持ち込もうとするマカパのタックルもことごとく切って主導権を渡さず、3-0の判定で「完勝」した。

 試合後、未来は「世界のフェザー級で戦っていけるんだろうな、という確信につながりました」と自信を口にした。マカパはBELLATORで3連敗を喫したことがあるが、いずれもチャンピオンクラスの選手が相手。そのマカパに勝利したことによって、BELLATORから"ビッグマッチ"のオファーが来ることも十分に考えられる。

 朝倉未来がアメリカでもトップに君臨する――。試合を見たファンたちの期待が高まるなか、勝利者インタビューでは「日本の格闘技を盛り上げられているのかなと思います」と会場の大声援に応え、「このあと弟の試合があるんで、見ててください」と、バンタム級のタイトルマッチを控える弟にエールを送った。

 兄の勝利に続けと、朝倉海(かい)は同日の第15試合、メインイベンターとして"アンゴラの暴走王"マネル・ケイプとタイトルを争った。2019年の8月、当時RIZINとBELLATORの2冠王だった堀口恭司をKOで下して一気に名を上げた海。その勝利を含めてRIZINで6連勝を飾っていたが、2018年5月のケイプとの第1戦は2-1の僅差での判定勝ちだった。