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内山高志、リマッチを語る。
「転んだって、何度でも立ち上がればいい」 (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 利根川幸秀●撮影 photo by Tonegawa Yukihide

「コラレスと、もう一度やりたい」という想いを胸にリングに上がる「コラレスと、もう一度やりたい」という想いを胸にリングに上がる「ただ試合に負けただけ。何かを失ったわけじゃない。家族や友だちを失ったわけでもない。悩んだことが小さいな、と。好きなことをやって、好きなことで負けて、好きなことをやった結果に悔しがっている。しかも、もし僕が望むなら、再戦の可能性だって残されている。これは絶望や不幸じゃない......幸せなんじゃないかって。だから、負けてから一度も、ボクシングをやめようとは思いませんでした」

 コラレスと、もう一度やりたい......。

 その想いだけを胸に、内山はトレーニングを始める。6月にはジムワークも再開。10月12日に再起を正式発表し、10月21日には大晦日にコラレスとダイレクトリマッチ(他の試合を挟まず同じ相手と再戦すること)を行なうことが報道された。

―― 初戦の敗者が不利とデータも出ているダイレクトリマッチです。勝算は?

「もちろん、勝ちたい。ただ、正直言うと、コラレスとの相性は悪い。身長が低くて、踏み込みのスピードがあるタイプが苦手だってことは、以前からわかっていたんで。明らかに、僕が苦手とするタイプのボクサーです。でも単純に、前回やられたからやりたい。それだけです。とにかくもう一度、コラレスとやりたいだけ」

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