ケニー・オメガが吠える
「オカダ・カズチカはオレの80%だ」 (4ページ目)
「WWEの試合を観ると、恥ずかしくなるよ。試合のクオリティが低い。花火やプロダクションで誤魔化している。日本にいれば、世界のベストを見せることができる。いまはネットストリームがあるから、世界中のファンがいつでもオレの試合を観られるしね。でもいつか一度だけ、WWEでやってみたい気持ちはある。『WWEが絶対』というバカなファンの目の前で、それが間違っているということを思い知らせてやりたいんだ。お前らのプロレスは一番じゃないぞ。お前らの好きな選手はしょっぱいぞってね」
WWEには興味がない。だからといって、新日本プロレスが好きなわけでもないという。
「新日本でやっていても、ケニー・オメガは別物。日本という国が大好きだから日本にいるけど、新日本のスタイルは別に好きじゃない。好きなのは自分のスタイルだけ。自分のスタイルに一番近いのは、飯伏とヤング・バックス。その3人だけだ。ほかの選手は違うリーグ。オレがメジャーだとしたら、彼らはマイナーだよ」
東京ドームのメインで、そのとき新日本プロレスで一番強い選手と戦って、勝つ。そしてもっともっと伝説を作りたいと話す。いまのところ、ターゲットはオカダ・カズチカだ。
「オカダとはまだシングルで戦ったことがないんだ。オカダは背が高くて手足も長い。だからドロップキックもレインメーカーも危険なものになる。若いからケガも少ない。でもオレのほうが強い。スピードがあるし、ダイナミックだ。オカダは所詮、オレの80%。必ず勝てる自信があるよ」
孤高の人だ。自信に満ち溢れていながら、「ヒールの自分をファンは応援しない」と物憂げに言う。しかし、日本が好き。日本でプロレスをするのが大好き。そんなひたむきなケニーを、私たちは愛さずにはいられない。真夏のトーナメントを制したケニーの、次なる夢が叶うことを切に願う。
■戦国炎舞 -KIZNA- Presents KING OF PRO-WRESTLING
10月10日(月)16:00~ 両国国技館
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