ジュニア世界一の「女横綱」。再び女子相撲の代表へ・野崎舞夏星

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi

知られざる女子日本代表〜Beautiful Woman(4)

「相撲は、柔道やレスリングと違って一瞬で勝負が決まるところが、私に一番合っていると思っています。体格差に関係なく、技やスピードで勝つことのできるところに魅かれています」

 爽やかな笑顔で相撲の魅力をそう話す野崎舞夏星(まなほ・20歳)は、高校時代に第4回世界女子ジュニア相撲選手権大会(2014年)の軽量級で、日本人で唯一世界王者に輝いた逸材だ。現在は女子相撲の強豪である立命館大学相撲部に所属。2016年4月に開催された第4回国際女子相撲選抜堺大会では、前回覇者のモンゴルチームや強豪の日本大学を倒しての立命館大の団体戦優勝に貢献した。

立命館大2年。強豪の相撲部に所属する野崎舞夏星立命館大2年。強豪の相撲部に所属する野崎舞夏星 女子相撲は相撲を世界に普及することを目的に、オリンピックの正式競技採用を目指して創設された競技だ(オリンピック競技の認定は、女子への普及実績が評価される)。男子が取る相撲とルールは同じだが、ぶちかまし(前頭部や肩を相手にぶつける)や顔への突っ張り(平手で相手を突いて押す行為。張り手ともいう)は禁止であり、3分以上経っても決着がつかない場合は「取り直し」となる(男子は5分)。

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