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ジュニア世界一の「女横綱」。
再び女子相撲の代表へ・野崎舞夏星 (2ページ目)

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi


 とはいえ、女子であっても激しい競技であることに変わりなく、取材時の野崎は先日の大会で肩を脱臼して、ぶつかり稽古のような激しい練習には参加できない状態だった。それでも、すり足や四股などの稽古には参加して、10月16日に開催される全日本女子相撲選手権大会に向けて調整してきた。

肩を負傷していても、熱心に足腰を鍛える肩を負傷していても、熱心に足腰を鍛える ぶつかり稽古が始まると、自身の最大のライバルであり、憧れの先輩でもある山中未久(軽量級2016世界大会優勝)と男子部員の取り組みを真剣なまなざしで見つめる。ケガを負いながら、相撲に熱い情熱を注ぎ続けるのは、人一倍の負けん気を持っているからだ。

「結果が出なかった時、そこまでして相撲を続ける意味はあるのかと思い悩むこともありました。お母さんからも、いつやめてもいい、静岡に帰ってくればって言われています。でもなんせ負けず嫌いなので、言われれば言われるほどやめられず、ここまで続けてきました。目標は、シニアの世界大会に日本代表として出場することです」

 プロレス好きの野崎は幼い頃から相撲を取っており、多くの大会で好成績を収めてきた。小学6年時にはレスリングの全国大会でも準優勝している。

「プロレス好きの家族の影響でレスリングを始めました。小学1年生の時に出たわんぱく相撲(小学生児童によるアマチュア相撲大会)の大会で、自分より大きい選手や男の子に勝てたのがうれしかったために相撲を始めたんです。幼稚園のときは女子プロレスラーになりたかった」

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