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中邑真輔が胸中を語る「WWEに移籍した本当のわけ」 (4ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • タカハシアキラ●写真 photo by Takahashi Akira

―― WWEでは英語力が不可欠ですが、すでに中邑選手はかなり流暢に話されています。自信や不安はありますか。

「コミュニケーションに関してはそこまで問題はないですが、リング上でとなると、また話は別だろうなと思います。それもひとつ、自分に課された課題だと思って、楽しんで学んでいこうかなとは思っています」

―― いまは英語を勉強されていますか。

「ちゃんとはしていませんが、近所のアメリカ人のおばあちゃんの家で、アクセント矯正をしてもらっています。『口を大きく開けてしゃべりなさい』と言われますね。日本語でしゃべるときも口を開けないほうですから、難しいですよ。その場の雰囲気に合わせて、自分の言葉で味のあることを言えるようにはなりたいです。英語で寿限無(じゅげむ)を言えるくらいに」

―― 海外で活躍されてきた獣神サンダーライガー選手が憧れだったとおっしゃっていました。ライガー選手のどんなところに憧れを抱いたのでしょうか。

「キャッチーさですね。あんなマスクマンは世界中探してもいないですから。パクリはいっぱいいましたが、あの人がパイオニアなわけです。いろんなことのパイオニアですよ。背が低くてもレスラーになることだったり……。新日本プロレスでイタリア遠征にいったとき、子どもを一瞬で釘づけにするんですよ。レスリングは非言語的でもありますが、それ以上に人の心を一瞬でつかんで、いまだに世界中からオファーが止まない。自分と置き換えたときに、どうしていけばそういう世界を呼び込めるかなと、考えながらレスリングをしてきました。これからもそうだと思います」

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