2016.04.01

【柔道】野村忠宏が語る体重別選手権
「勝ってリオ五輪出場を決めてほしい」

  • 折山淑美●構成 text by Oriyama Toshimi
  • 山本雷太●写真 photo by Yamamoto Raita

 4月2日、3日に行なわれる全日本選抜柔道体重別選手権2016。リオ五輪出場の選考となる大切な試合の今大会について、オリンピック3大会連続で金メダルを獲得し、現在はキャスターやコメンテーターなど幅広く活躍している野村忠宏氏に、注目の階級や見どころについて語ってもらった。

体重別選手権の見どころについて語ってくれた野村忠宏氏 今大会混戦が予想されるのは、66kg級と73kg級だと思います。66kg級では、2度目の五輪出場を目指している海老沼匡(パーク24)と髙上智史(旭化成)の拮抗した戦いが気になるところです。というのも、海老沼は、昨年12月のグランドスラム・東京(以下東京)で髙上に敗れるまでは、絶対的な強さを誇っていましたが、負けたことで陰りが出ました。しかし、今年の2月のグランドスラム・パリ(以下パリ)では、世界選手権3回優勝、12年ロンドン五輪銅メダリストの意地を見せて、再び強さを取り戻したように感じます。

 選考争いの土俵に立っている選手は、常に成績を出すことが重要です。73kg級では、今年の2月のグランプリ・デュッセルドルフで大野将平(旭化成)の勝ちは大きかったと思います。13年と15年の世界選手権で優勝している彼にとって、昨年12月のグランドスラム・東京の欠場はひとつの賭けでした。