2016.04.04

【女子柔道】中村美里、3度目の五輪へ執念「絶対に金メダルを獲る」

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

 全日本選抜体重別選手権(4月2、3日、以下選抜体重別)を終え、リオデジャネイロ五輪に挑む柔道日本代表は、じつに順当な名前が並んだ。

"最終選考会"と銘打たれているものの、大会前の時点で国際柔道連盟(IJF)のランキングやポイント、ここ2年間におよぶ強化選手の戦績を独自に得点化した「国内ポイントシステム」などによる厳正な選考基準を設けたことで、各階級の第1シード選手たちが代表にほぼ内定。それゆえ、選抜体重別では男女の最重量級をのぞく12階級のうち7階級で第1シードが敗れる波乱があったが、逆転選出のようなサプライズは一階級もなかった。

自身3度目の五輪に挑む52キロ級・中村美里

 有力選手の不甲斐ない戦いが続いた同大会で、しぶとく安定した柔道で6回目のVを飾り、3度目の五輪切符を手にしたのが女子52キロ級の中村美里(三井住友海上火災)だ。

「最終選考会も、今回が3度目。落ち着いて臨めました」

 3試合すべてで技によるポイントはなかったが、むしろ熟練の足技やいなしが冴え渡り、相手をリズムに乗せない巧みな組手で「指導」を誘発した。

「しっかりここ(選抜体重別)で勝って、代表を掴むぞという気持ちでした。技でのポイントがなかったのは反省点ですけど、五輪に向けていろいろ試すことはできた。内容は悪くないと思います」

 渋谷教育学園渋谷高校1年生だった05年に講道館杯女子48キロ級で優勝し、YAWARA2世と呼ばれた中村も、26歳である。すでに11年も第一線で戦い続けている。世界選手権で3つの金メダルを手にし、4年に一度のアジア大会も3度経験した。