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中邑真輔が胸中を語る「WWEに移籍した本当のわけ」 (3ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • タカハシアキラ●写真 photo by Takahashi Akira

―― WWEのプロレスと、新日本プロレス。中邑選手から見てどう違いますか。

「ベーシックなところでは、レスリングというものは変わらないと思います。四角いリングの上で、戦うことによって何かを伝えるというのは変わらない。変わるとしたら、条件による表面的なものだと思います。リズムだったり、表現だったり。でも一流のレスラーはどちらにも合わせられるはずです。あとは観る側の印象ですよね」

―― 中邑選手が抱いているWWEの印象とは。

「あまりガッツリ研究しないようにしています。ファースト・インプレッションすら楽しみたいので」

―― WWE入団の決断。一番の決め手はなんでしょうか。

「より新しい刺激を求めた結果です。いままでも、あらゆる刺激を求めて、新しい価値観を作り上げてきましたから」

―― IWGPインターコンチネンタルのベルトの価値を高めた、という。

「それもひとつです。インターコンチがなかったらNEVERはなかった。インターコンチのベルトを、IWGPと同等、もしくはそれ以上の価値まで上げたことで、新たなベルトが受け入れられる状況を作りました。さらに新しい世界が見たいというのが、今回の決断に至った理由のひとつです」

―― 海外に移籍すること自体が、魅力的だったのでしょうか。

「それはあまり考えていないですね。WWEは世界最大の団体です。規模もそうだし、網羅している国の数もそう。そこで戦うほうが、世界への波及力は増すんじゃないかと思いました。新日本プロレスに所属したままでも、世界中で戦うことは可能だったと思いますが、限定的であるし、より大きくするためには時間がかかり過ぎる。自分の年齢的にも。であるならば、求められている、いましかないというのはありました」

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