【プロレス】「男と男の約束をしてくれ」。
元番記者が語る長州力の素顔 (6ページ目)
「ゴールは見えそうで見えない。天下をとると言っても、何が天下なのかわからない。俺の生き方からいって、そんなに綺麗な天下ではないだろう。藤波にしてもそうだし、自分で自分に釘を刺すことができない哀しい運命(さだめ)があるんだよ」
つまり、自分の意思では引退できない、プロレス界を背負ってしまっているということ。独り言のようにつぶやいていたね。
天龍源一郎は猪木・馬場からフォールを奪った唯一の日本人だけど、長州は猪木・馬場を動かした、右往左往させた唯一の男。ここまで人生が物語になる人は、もうなかなかいないだろうね。(談)
『真説・長州力 1951-2015』
田崎健太著 集英社インターナショナル刊
本体1900円+税
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