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たぬかなが困惑する「無敵の人」。女性ゲーマーの芽を摘む「容姿への侮辱」がネット上に作り上げられている (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 また、私の配信まで来て誹謗中傷する人に対しては、早めにアカウントをブロックしちゃってますね。そんなことに気を使わなくてはいけないこと自体、おかしな話だと思います」

 実際のところ、ネットで活動するプロゲーマーやゲーム配信者が完全にネット断ちをすることは難しいため、見るべきものだけ見て、あとは排除するしかない。プロゲーマーやゲーム配信者にとって、ゲームを続けていくうえでの処方術を自ら作っていかなくてはいけないのが現実だ。

 またたぬかなは、これらの女性蔑視、誹謗中傷が常態化していることによって、新しい芽が摘まれている可能性を指摘する。

「女の子でゲームのうまい子に、『プロを目指してみない』と誘っても、『ネットで叩かれるからやりたくない』と言うんです。プロゲーマーどころか、顔出し配信も嫌だし、テレビやオンライン大会などの番組への出演も嫌がる人が多いんですよ。顔を出すと、信じられないくらいブスと言われるんですね。芸能人の女性とゲーマーが並んでいるだけで、『公開処刑』なんて言われます。実力があってもなくても関係ない。軽い気持ちで言ってしまえる雰囲気がネット上で作り上げられているんです」

 これらの女性蔑視問題は、たぬかな本人にとっても現在進行形だ。今もそれは止むことがない。今後自らも含め、女性ゲーマーがストレスなく、競技に集中できるよう、問題から逃げることなく、道を切り開こうとしている。今後の活動についてたぬかなはこう語った。

「ゲームが上手で頑張っている女の子はたくさんいますので、その存在をみんなに知ってほしいと思っています。私は女子チームを作りたいんですが、まずはそのチームを誹謗中傷から守りたいですね。好きなゲームを集中してできる環境を作ってあげたいなと思います。

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