検索

【男子バレー】10連勝の立役者・大塚達宣がアタックに込めた仲間への思い「託してくれたボールは、責任を持って決めきりたい」 (3ページ目)

  • 坂口功将●取材・文 text by Kosuke Sakaguchi

【しつこく戦い続けてつかんだ勝利】

 その一方で、どれだけアタックを決めたとしても、常に持っているのは仲間への思いだ。

「自分がチームを勢いに乗せてやるんだ、という気持ちはもちろんありました。ですが、そこまでの過程があるからこそ。みんながディグなどで地道につないで、僕のところまで託してくれたボールに対して、やはり責任を持って決めきりたいと思っています。それがカナダ戦では力みにならず、しっかりと自分のやりたいことにつなげられた」

 日本は逆転勝ちで大会10連勝を飾った。その立役者のひとりとなった大塚は、今のチームに備わる強さをこのように語った。

「僕だけではなく、途中から入ったメンバーも含め、みんなで引っ張り合い、高め合いながら、第2セットも終盤で追いつくことができました。この感覚にプレーが乗っかってくれば、いけるのではないかと感じたのは確かです。しつこく戦い続ければ、勝機はやってくる。みんなで助け合って、みんなで耐えながら、つかんだ勝利だったと思います」

 コートに立った時、大塚はまず自分のやるべきことを重視した。そこからはコツコツと、彼の表現を借りるなら「しつこく」、ただひたすら脳裏に描いたプレーを実行し続けた。そして最後の最後に、確かな結果として花開いた。

 全員でつかんだ勝利には違いない。それでも大塚達宣の一挙手一投足とメンタリティが、日本の戦い方、そして強さそのものだと実感したカナダ戦の勝利だった。

スポルティーバの最新号はバレーボール特集!! 

2026年6月30日(火)発売 定価 2,200円(税込)
【詳しくはこちらへ】

著者プロフィール

  • 坂口功将

    坂口功将 (さかぐち・こうすけ)

    1988年生まれ。兵庫県出身。関西学院大学時代に「スポーツを取材する」ことの虜になり、不動産会社を経て2016年春から日本文化出版(株)「月刊バレーボール」編集部で勤務。2023年末に独立し、バレーボールを中心に取材・執筆活動を行なう。小学生から大学生、国内外のクラブリーグにナショナルチームと幅広いカテゴリーを扱うほか、バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説も務める。

【写真】石川真佑、佐藤淑乃…バレーボールネーションズリーグ女子・日本ラウンドphoto

3 / 3

  • Googleで優先するソースとして追加

Googleの「優先ソース」について

キーワード

このページのトップに戻る