【男子バレー】10連勝の立役者・大塚達宣がアタックに込めた仲間への思い「託してくれたボールは、責任を持って決めきりたい」 (3ページ目)
【しつこく戦い続けてつかんだ勝利】
その一方で、どれだけアタックを決めたとしても、常に持っているのは仲間への思いだ。
「自分がチームを勢いに乗せてやるんだ、という気持ちはもちろんありました。ですが、そこまでの過程があるからこそ。みんながディグなどで地道につないで、僕のところまで託してくれたボールに対して、やはり責任を持って決めきりたいと思っています。それがカナダ戦では力みにならず、しっかりと自分のやりたいことにつなげられた」
日本は逆転勝ちで大会10連勝を飾った。その立役者のひとりとなった大塚は、今のチームに備わる強さをこのように語った。
「僕だけではなく、途中から入ったメンバーも含め、みんなで引っ張り合い、高め合いながら、第2セットも終盤で追いつくことができました。この感覚にプレーが乗っかってくれば、いけるのではないかと感じたのは確かです。しつこく戦い続ければ、勝機はやってくる。みんなで助け合って、みんなで耐えながら、つかんだ勝利だったと思います」
コートに立った時、大塚はまず自分のやるべきことを重視した。そこからはコツコツと、彼の表現を借りるなら「しつこく」、ただひたすら脳裏に描いたプレーを実行し続けた。そして最後の最後に、確かな結果として花開いた。
全員でつかんだ勝利には違いない。それでも大塚達宣の一挙手一投足とメンタリティが、日本の戦い方、そして強さそのものだと実感したカナダ戦の勝利だった。
著者プロフィール
坂口功将 (さかぐち・こうすけ)
1988年生まれ。兵庫県出身。関西学院大学時代に「スポーツを
取材する」ことの虜になり、不動産会社を経て2016年春から日 本文化出版(株)「月刊バレーボール」編集部で勤務。 2023年末に独立し、バレーボールを中心に取材・ 執筆活動を行なう。小学生から大学生、国内外のクラブリーグにナシ ョナルチームと幅広いカテゴリーを扱うほか、 バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説 も務める。
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