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【男子バレー】10連勝の立役者・大塚達宣がアタックに込めた仲間への思い「託してくれたボールは、責任を持って決めきりたい」 (2ページ目)

  • 坂口功将●取材・文 text by Kosuke Sakaguchi

【エースアタッカーとしての覚悟】

 それ以降、大塚は尻上がりに調子を上げていく。終わってみればチーム最多の7得点を挙げた第3セットを皮切りに、第4セットは宮浦健人(ウルフドッグス名古屋)と富田将馬(大阪ブルテオン)に並ぶ最多5得点。最終第5セットもチームトップの5得点を叩き出す大活躍で勝利に導いた。

 第5セットのなかでも、日本の10点目、そして14点目をマークしたアタックは圧巻。相手コートのエンドラインぎりぎりに着弾する、まさに「強く・長く」が具現化したものだった。

 試合後、その最終セットを振り返る大塚の言葉は頼もしかった。

「展開的にも『ここで1点を取りたい』という場面でしたし、決めてやろうという気持ちはありました。特に第5セットは『自分がやってやるんだ』という感覚が強かったです」

 本人が明かしたところによると、それと同じ感覚でプレーした試合が過去にあったという。今年3月18日、イタリア・セリエAのプレーオフ準々決勝ラウンド第3戦だ。

 この試合、大塚の所属するミラノは強敵ヴェローナ・バレーとフルセットの熱戦を演じ、最終的に勝利を収めている。その最終第5セットで気を吐いたのが大塚であり、結果的に試合のMVPに選ばれた。

「あの時のことを思い出したわけではありませんが、ヴェローナ戦の第5セットも同じような展開で、『ここで決めたらいける』『自分が1本決めることでチームも乗ってくるだろう』と感じながらプレーしていたんです。今日も同様のメンタルでした」

 バレーボールを始めた小学校から、中学、高校、大学......と、所属先のチームで常にエースアタッカーを担ってきた大塚。プロになってからも、時に立場が異なっても、チームを勝利に導こうとする姿勢は変わらない。

 イタリア2年目の2025-26シーズンも途中で負傷離脱に見舞われる時期はあったが、シーズンを通してチームの主軸を務めた。その経験は血肉となって、今の代表活動でも生きている。

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