【SVリーグ】今季で引退のドミトリー・ムセルスキーが8年前に来日したワケ「日本のバレーボールの成長の理由が知りたかった」 (3ページ目)
【「帰国した後も日本のことがずっと胸に残っていた」】
──こちらにとっても英語は母国語ではないので、互いに理解しにくいところがあれば、繰り返しながら進めましょう。まずは2018年にサントリーに移籍した経緯から聞かせてください。
「当時、所属していたベロゴリエ・ベルゴロド(ロシア)と同意できないことがいくつかあり、最終的に契約を更新しないことになったんだ。同じ頃、サントリーがオポジットの新戦力を探していて、自分に白羽の矢が立った。
私はロシア代表の一員として、その前に何度か日本を訪れたことがあった。そこで日本のバレーボールが著しく成長していることを知り、その理由がどこにあるのかに興味を持っていたんだ。また日本を訪れるたびに、ユニークでオーセンティックなこの国の成り立ちに心を奪われ、帰国した後も日本のことがずっと胸に残っていた。そしていつの日か、妻と一緒に日本に住み、日常的に日本のカルチャーに触れてみたいと思っていたんだ。
だからサントリーに声をかけてもらってからは、すべてがスムーズに運んでいったよ。プロとしての仕事を続けながら、個人的な願望を満たすことができたわけだから」
ムセルスキーが初めて日本を訪れたのは、2011年だった。ワイルドカードで参戦したワールドカップで優勝したこともすばらしい記憶として残っているが、その時に見たこの国の人々や景色にも感銘を受けたという。
「親切で礼儀正しく他者を敬う人々、守るためにあるルール、きちんと整備された街など、私にとってすべてが新鮮だった。誰もが安全に安定した生活を送れるところだと感じたよ。実にポジティブな印象だった」
少しくぐもった低い声で、微笑みながら静かに話すムセルスキー自身、他者に敬意を払う人に違いない。日本に住み始めてから、もともと持っていた印象に変化はあったかと訊くと、彼はこんな返答をした。
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