【男子バレー】西田有志が今も成長を続ける理由 オールスターでは「足技」でも抜群の反応 (3ページ目)
こうした洞察力のおかげで、若くして台頭し、今も成長を続けられているのだろう。
順風満帆なキャリアを送ってきたように映るが、2022年から23年にかけては、半年以上、高熱が続いて、血液検査に異常が出るなど体調不良が続いた。アスリートとして試される日々だったろう。彼は這い上がる過程で、徹底的に自分を見つめ直し、選手像をアップデートした。
「あれは分岐点でしたね......。たぶん、自分のことを知ることができたんだと思います。アップで始まり、クールダウンで終わるのが自分の1日になりました。たとえば体を使う前の状態が100%として、使ったあとに30%になり、ただのストレッチでは50%までしか戻らない。70%を戻すにはウォーミングアップと一緒のことをして、ここは動く、動かない、を確認し、治療に入るか、入らないか、自分を知ることが大事で......」
2025-26シーズンも、西田はさらなる変身を遂げている。サーブひとつをとっても無回転に挑戦し、試行錯誤を続ける。バレーへの取り組み方は偏屈に映るほどだ。
「もっとバレーを好きにならないと」
西田はその欲求で、シーズン後半戦も突っ走る。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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