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【男子バレー】西田有志が今も成長を続ける理由 オールスターでは「足技」でも抜群の反応 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【思索・仮説・実証を好む】

「すべては"バレーを好きでうまくなりたい"っていう土台の上にあって、それがどれだけ強いかで、自分がうまくなるスピードも変わってくる。そう思って日々を過ごしています」

 西田はそう信条を語るが、その姿勢が徹底している。

 SVリーグ開幕の昨シーズン、西田は所属するブルテオンをレギュラーシーズン1位に導いた。しかしチャンピオンシップでは準決勝でジェイテクトSTINGS愛知に屈し、王者の道は断たれてしまった。あまりに呆気ない幕切れで、44試合も戦ってつかみ取った座は砂上の楼閣も同然で、不条理な結果にも映ったが......。

「(チャンピオンシップに向けて)準備していなかった、ということに尽きると思っています。自分たちは"結果を出すしかない"って割り切るしかなかった。ああだこうだ言っても、(結果が)変わるわけではなかったし、勝てばいいだけの話だったと今は思っています」

 今シーズン開幕前のインタビューで、新たにキャプテンになった西田は毅然と言って自らを叱咤するようだった。

「チームの(リーグ)優勝がしばらく遠のいているのは......(一試合に)勝っている、で終わっている気がします。貪欲に勝ちを求め続けるべきで、どう勝つ工夫をしたのか、そこを掘り下げることも求めていきたい。あくまで僕の価値観ですけど」

 西田はコート上で得点後に胸を叩くパフォーマンスが代名詞で、とびきり明るく、本能的タイプに映る。それも一面だが、実像は求道的で、思索・仮説・実証を好む。バレーをひとつひとつ部品に見立て、再構築するような探究ぶりで、そのこだわりは極まっている。

 たとえば、フランス代表のイアルバン・ヌガペトについての話になった時だった。

「ヌガペトは遊んでいるように見えるじゃないですか? でも、体の使い方がめっちゃうまい。スパイクの打ち方云々ではなく、重心管理がハイクオリティで、最短距離で動いて、一番楽に点数を取れる。鍛えられた肉体って感じじゃないのに、自分を知っているから、あの出力になるんだなってつくづく思います」

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