【SVリーグ女子】初代女王の座に就くのは? 接戦のカギを握る若きヒロイン候補たち (3ページ目)
その点、レッドロケッツでは3年目のアウトサイドヒッター、21歳の廣田あいも注目だろう。高い打点のスパイクが持ち味で、サイド特有の野心ものぞかせる。今年1月にマーヴェラスを撃破した試合でも、1セット目の相手へ流れが行きそうな場面で9-10から追いついたのは彼女のスパイクで、さらに引き離す得点も奪い取っていた。
SVリーグ男子のチャンピオンシップもそうだが、ちょっとした流れで戦いは混とんとする。緊張度が高く、レギュラーシーズンよりも空気が重い。その気配を誰がひっくり返すのか。
まもなく、SVリーグ初代女王が誕生する。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
フォトギャラリーを見る
3 / 3