【ハイキュー‼×SVリーグ】アクアフェアリーズのセッター、安田美南の理想像は宮侑「スパイカーの力を最大限に引き出すトスが好き」 (2ページ目)
彼女は一度、バレーをやめることも考え、2021-22シーズンをもってチームを退団した。
「NECをやめた後、『バレーはもういいや』って気持ちになっていたんですが、父の知り合いのチームから『やってみない?』と声をかけてもらって。それでやってみたら、『楽しい』と思えたんです。最初は怖さもあったけど、トスを上げると決めてくれる人がいるのが楽しかった。そのタイミングで、KUROBEが誘ってくれたんです」
彼女は、バレー人生の幕を下ろさなかった。
NEC時代、エースの古賀は代表で離脱している時も、自分が試合に出た時にはメッセージをくれたという。悪戦苦闘しながら、その言葉を励みにしていた。
「紗理那さんはもう覚えていないと思いますけどね」
彼女はそう言って首を横に振り、短くした髪を跳ねさせた。ひとつひとつのコートでの記憶が、闘い続ける力になっている。
「小、中、高と、いい指導者に恵まれました。目標を高く持った強いチームで、みんなと勝ち上がるバレーをしてきたからこそ、楽しく続けられていると思います。ファンの皆さんには、自分のトスを打って決めてくれるスパイカーを見てもらいたいですね」
ひとつのトスが、彼女の運命を再び動かす。
【安田が語る『ハイキュー‼』の魅力】
――『ハイキュー‼』、作品の魅力とは?
「漫画は全巻読んでいますし、アニメも見ています。2024年の能登半島地震があった際は、余震が続いて警報も鳴り止まないなかで元気をもらっていました。『次は、いつ地震が来るんだろう』と怖くて、ひとりで寝られない時は先輩の部屋で寝ていたほどだったので、支えになりましたね」
――共感、学んだことは?
「春高バレー編の烏野vs稲荷崎戦は繰り返し読んでいます。力が劣るチームが強豪に立ち向かうというのはKUROBEにも当てはまりますし、烏野の選手たちには共感できます。自分たちも『ダークホースになりたい』と思っているので」
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