【ハイキュー‼×SVリーグ】大阪ブルテオン永露元稀は192cmの「勝たせるセッター」 青葉城西の司令塔・及川徹は「憧れる」 (2ページ目)
「セッター出身の高校の恩師から『上にいくなら、長身セッターはどうだ?』と言われて。入学した時、すでに身長が高くて、器用な面もあって練習ではセッターをやっていました。試合ではミドルで出ていましたが、ミドルではそんなにいい選手じゃなかったので、『イチからセッターを学ぶほうが、伸び代があるかな』と思ったんです」
大学で正式にセッターになった。アンダーカテゴリーの日本代表にも選ばれ、アジアU-23選手権や世界ジュニア選手権に出場。さらに、在学中にシニアの日本代表として2018年のアジア大会にも出場した。
「試合では"丁寧に上げる"しかなかったです」
永露はそう明かすが、センスに恵まれていたのだろう。2019年に豊田合成トレフェルサ(現・ウルフドッグス名古屋)に入団すると、2021-22シーズンには天皇杯を制し、V1で準優勝。2022-23シーズンにはⅤ1で優勝するなど、"勝たせるセッター"として脚光を浴びた。
長身を生かしたネット際でのプレーは大きな武器。レシーブが乱れて敵陣に戻りそうなボールにも対応でき、制空権を握る。ツーアタック、ワンハンドトスで相手を幻惑するだけでなく、元ミドルなだけにブロックでも貢献できる。
「スパイカーに気持ちよく打ってもらうと、『毎日の厳しい練習が実った』と思います。たとえば、ブロックがしっかりついている状況でスパイカーが決めたり、ボールを一番いいポイントで捉えたりすると、ホッとするような気持ちよさがあるんです」
セッターの恍惚だ。今季からは、移籍先のブルテオンを優勝させるため、トスを上げる。
「優勝した経験は自信になりました。今度はブルテオンで優勝したいです」
【永露元稀が語る『ハイキュー‼』の魅力】
――『ハイキュー‼』、作品の魅力とは?
「自分たち(SVリーガー)がやっているバレーと近いんですよ。まあ、影山(飛雄)のトスはケタ外れですが(笑)。ブロックも、いつ手を出すのか、相手の癖を読む、といったこともリアルに描かれています」
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