【ハイキュー‼×SVリーグ】大阪ブルテオン永露元稀は192cmの「勝たせるセッター」 青葉城西の司令塔・及川徹は「憧れる」 (3ページ目)
――共感、学んだことは?
「セッター視点では、『相手のブロックがここにいるなら、こっちにトスを上げる』といったところ。当たり前なんですが、やっている側は難しいんですよ。そこもちゃんと描かれています」
――印象に残った名言は?
「烏野の烏養(繋心)コーチの『下を向くんじゃねえええええ!!! バレーは!!! 常に上を向くスポーツだ』です。連続失点をすると、本当にネガティブな気持ちになるんですよ。下を向いて落ち込んでしまいそうな時、あの声かけがあったらシャキッとしますね。実は、小学生の時の監督が同じことを言っていたので、思い入れもあります」
――好きなキャラクター、ベスト3は?
「1位は青葉城西の及川(徹)。僕は、彼のようにサーブで思いきり攻めるセッターじゃないので、憧れます。スパイカー打ちやすいところに、というセッターの基本姿勢も好き。セッターとスパイカーはお互いイライラするところもあるので、コミュニケーションが大事なんです。
2位は月島(蛍)です。バレーに熱がないように見える選手が、試合中に熱さを見せると"信用できる"と思いますし、トスを上げやすいですね。3位は白鳥沢学園のウシワカ(牛島若利)。あれだけの大砲がいると、綺麗にトスを上げれば絶対に決めてくれる。マークがエースに集まれば、他の選手が決めやすくなりますしね。ブルテオンでは西田がそうです」
―ベストゲームは?
「烏野vs稲荷崎戦です。宮兄弟のコンビが面白い! 絶対にできないですけど(笑)。特にセッターの宮侑はキャラが立ってるし、好きですね」
(連載30:大阪ブルテオン中村駿介が烏野と重ね合わせる春高バレーでの負け その後、大学でのセッター転向で開花した>>)
【プロフィール】
永露元稀 (えいろ・もとき)
所属:大阪ブルテオン
1996年6月8日生まれ、福岡県出身。192cm・セッター。小学4年でバレーを始める。名門・東福岡高校プレーし、東海大学に進学後にミドルブロッカーからセッターに転向。アンダーカテゴリーの日本代表に選ばれ、国際大会で活躍。2018年に日本代表に初選出された。2019年に豊田合成トレフェルサ(現・ウルフドッグス名古屋)に入団。2024年に大阪ブルテオンに移籍した。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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