古賀紗理那は「正直、まだまだできる......」バレーボール女子日本代表強化部長が伝えたい感謝 (3ページ目)
【古賀紗理那に伝えたい感謝の思い】
ーーそして、パリ五輪で現役を引退した古賀紗理那さんについて。所属チームはNECレッドロケッツ川崎一筋で、中村さんもGMでしたからずっと長く見てきた選手だと思います。
彼女が入社した時に私がNECの採用担当だったということもあって、彼女を約10年近く、ずっと見てきました。天性のバレーボールの才能が入団当初からありました。NEC、日本代表と過ごし、途中、少し壁にぶち当たったところはあったと思いますが、ここ3〜4年でひと皮もふた皮も剥けて成長し、私自身も非常にうれしく感じていました。
ーー本人も会見などで技術的なものやフィジカル面も相当努力して鍛えたと話していました。
彼女は精神的、体力的、フィジカル的なものも含めてすべての部分で本当に大きく成長した選手で、誰が見ても変わったと思える選手になったと思います。最終的に世界に通用する選手に成長しました。
ーーまだやれるんじゃないかと思う人も多かったのでは?
そうですね。プレーヤーは男子、女子に限らず、自分ができる限界までやる選手もいれば、もう少しできるんじゃないかというところでやめてしまう選手もいる。極端に分ければ、その2つかと思うんですね。でも、やはりそれぞれの人生や考え方があるので。古賀は本当に残念だと思いますけど、彼女が選んだ道ですから。28歳という年齢はまだまだできるとは正直思いますけど......。
彼女には「ここまでバレー界を引っ張ってくれてお疲れさま。ありがとうございます」とお礼を伝えたいなと思いますし、また違った形でバレーボールに携わってくれたらうれしいです。
若手の頃は試合後のインタビューなど、話すのが苦手なタイプでしたが、経験を積むにつれ、対応能力が上がっていきました。プレーの成長とともに人間的なものも並行して成長していったのではないかと思います。
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