古賀紗理那は「正直、まだまだできる......」バレーボール女子日本代表強化部長が伝えたい感謝
日本バレーボール協会 中村貴司 女子代表強化部長 インタビュー後編
バレーボール女子日本代表の強化委員長(取材当時/現・強化部長)を務めた中村貴司氏にインタビュー。近年増えている海外へ挑戦する日本選手や現役引退をした古賀紗理那さんへの思いなどを聞いた。
パリ五輪後に現役引退した古賀紗理那さん photo by JMPA
【関菜々巳は"強気"な選手に成長してほしい】
ーー現在、石川真佑選手や関菜々巳選手、福留慧美選手はイタリア、小島満菜美選手はアメリカで挑戦していて、女子も海外に行く選手が増えていますね。
中村貴司(以下同) 私の個人的な考えもありますが、日本にとどまらず、どんどん挑戦してほしいです。世界と戦うという意味でも日本のバレーボール界の発展のためにつながってくれればと思います。代表として海外にチャレンジすれば、日本のレベルも上がると思いますし、いろんな部分での幅を広げてほしいです。
関のチームにはポーランド代表のセッターがいるので、いろんな意味で勉強しながら、ポジションを奪うつもりでやってくれたら。どちらかというと、関は性格が優しいので、特にセッターである彼女に関しては強気でいくことも大事かなと。
もちろん、セッターならではの優しさも必要ですし、このポジションは繊細さがないとできないですし、逆に繊細なだけでもできない部分もあります。経験を積んで、プレーや人間的な幅を広げてもらえれば。いろいろ吸収して、より成長につなげてほしいなと思っています。
ーー関選手は2024年、代表でスターターから外れて悔しい思いもしてきたのでは?
石川も2023年くらいまではそういう部分があったと思います。でも、昨年からイタリアに行って、ひと皮向けたように私は感じています。
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