バレー界の「二刀流」水町泰杜が海外で見た理想の風景「ビーチバレーを老若男女が楽しんでいて...たまらない」 (4ページ目)

  • 坂口功将●取材・文・撮影 text & photo by Sakaguchi Kosuke

――インドアとビーチバレーボールの二刀流を選び、海外で経験を積む。漫画『ハイキュー!!』の主人公、日向翔陽にその姿を重ねるファンも多いと思います。こうしたチャレンジを選択する面白さを感じたりはしましたか?

「日本では絶対に経験できないことを味わえていますから。最高ですよ! 確かに、『ハイキュー‼』の日向のようにサイズ的な違いや不利は、ビーチバレーボールでも感じました。でも、『やれないことはないな』とも。僕のよさはスピードや瞬発力にあると思っています。相手のブロックが完成する前に打つ、速い攻撃を展開する。ビーチバレーボールの場合、最後は一対一になるので、攻略の仕方はいくらでもあるのかなと感じます」

――日本でプレーする姿を楽しみにしているファンもいると思います。

「ビーチバレーボールのことを、少しでも『面白い』『いいな』と思ってもらえるように頑張りたいです。インドアが好きな人だったら、きっとビーチバレーボールも好きになれると思うんですよ。なので、僕が楽しんでいる姿を見て、『楽しい』と感じてもらえるような選手でありたいですね」

――プロビーチバレーボール選手として活動し、ご自身のSNSも以前より積極的に運用しているのはそのためですか?

「シンプルにビーチバレーボールのことを広めたい、という思いで投稿を増やしています。とはいえ、根はSNSオンチなので(笑)。これから頑張っていきます!」

【プロフィール】
水町泰杜(みずまち・たいと)
2000年9月7日生まれ、熊本県出身。トヨタ自動車ビーチバレーボール部、ウルフドッグス名古屋所属。身長181cm。インドアではアウトサイドヒッター。中学時代のJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学大会では熊本県選抜を日本一に導き、地元の名門・鎮西高校では1年生時にインターハイと春高の高校二冠に貢献、早稲田大学でも下級生時からレギュラー入りを果たし、4年間のうち3度の全日本インカレ制覇を達成した。インドアと並行して、本格的にビーチバレーボール選手として活動する"二刀流"を選び、競技のさらなる発展を夢に描く。

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