『ハイキュー!!』日向翔陽役・村瀬 歩が明かす役へのアプローチ法と、初めて現場で会って「怖いなぁ...」と思った先輩声優
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』公開記念
日向翔陽役・村瀬 歩さんインタビュー 前編
2月16日に封切られた映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。作品の中で屈指の因縁を持つ烏野高校と音駒高校が「春の高校バレー」で激突し、"負けたら即ゲームオーバーの試合"を繰り広げる模様が描かれる。
映画公開を記念し、作品の主人公、日向翔陽の声を担当する声優の村瀬 歩さんにインタビューを実施。前編ではテレビアニメ『ハイキュー!!』初期の頃に経験したレコーディング時の苦労や裏話、尊敬する先輩から学んだことなどを明かした。
劇場版が大ヒット中の『ハイキュー!!』(c)古舘春一/集英社この記事に関連する写真を見る
【日向役に苦しんでいた時期を支えた音響監督の言葉】
――あらためて、日向役が決まった頃のことを振り返っていただけますか?
村瀬 オーディションの時は声は裏返るし、セリフもまったくうまく言えなかったので手応えはありませんでした。「ダメだろうな......」と思っていたら、合格の連絡がきたのでビックリしましたね。
日向は運動神経はいいけど、バレーボールに対する素地がないところからストーリーが始まります。あくまで個人的な予想ですが、そういった点で僕の未熟さがマッチしたから選んでいただけたのかもしれません。
――『ハイキュー!!』の収録に臨む際の、ルーティンのようなものはありますか?
村瀬 僕は日向のような、元気があるキャラクターを演じることがほとんどなくて。どちらかというと落ち着きがあり、頭を働かせて悪いことをするキャラクターが多いんですよ(笑)。なので、毎回新鮮な気持ちになります。
日向は運動神経がよくて明るいキャラクターですが、普段の僕がまったく逆なので、収録の2カ月ほど前から体を動かすようにしています。筋トレは苦手なので、軽く走ったり、腹筋やスクワットをしたり。そうすることで、少しでもスポーツに夢中になっている人が発する声に近づけたらと思っています。
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