木村沙織を継ぐエースへ。東レ1年目の黒後愛が皇后杯で打ちまくる! (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

"パワーバレー"で知られる下北沢成徳では、高く上がったトスを強く打つことで得点を重ねてきた。黒後は、記者からの「たまには速いトスではなく、以前のように思い切り打ちたくなりませんか?」との質問に、「なります!」と笑顔で即答した。それでも、「社会人ではブロックが高いですし、どんな攻撃が最も効果的かが大切なので、速いトスを頑張って打ちます。トスが速くても、自分の高い打点で打てるようにしていきたいです」と力強く語った。

 反省を力にして成長を続ける黒後については、全日本女子の中田久美監督も「対応力がすごい」と太鼓判を押す。デンソーとの準決勝では、独特なフォームから繰り出される鍋谷の変化の大きいサーブや、久光製薬を破ったチームの勢いをはねのけられるかがカギとなるだろう。黒後の真価が問われる注目の一戦は、12月23日に大田区総合体育館で行なわれる。

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