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朝日健太郎がエール。「越川、ゴッツは
ビーチで五輪メダルを狙える」 (5ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo


 予選は水曜日に始まるんですけど、朝集合して、対戦相手をチェックして、3試合勝てば予選通過というシステム。予選は10時から試合が始まるのですが、最初の頃なんか、予選1戦目を30分くらいで負けるんです。10時半には一週間の任務終了です(笑)。

 そして、その会場で午後に練習する、だけど、試合が行なわれているので、練習できないこともあります。次の日、日の出前に来て練習するんですが、しばらくすると試合の関係者がやってきて、ウォーミングアップをするため、追い出されてしまうんです。だから、試合が終わるのを待って、日没までまた練習します。その間、何もやることがない。こういう生活が、半年以上続きました。

 そのうえ、ルールもよくわかっていませんでしたから。6人制の感覚で「なんでいまのがドリブルなんだ!」と抗議して。審判が困り果てていた顔を覚えています(苦笑)。

――話を越川選手と石島選手に戻しますが、2人はコンビを組むほうがいいですか?

朝日 いいと思います。ただ、いきなり組んでしまうと、ビーチバレーのイロハがわからなすぎるので、最初だけはベテランと組んだ方がいいかもしれませんが。2人が組むのであれば、わからないなりにお互いに補い合いながらやる。やっぱり2人でやるのが一番いいと思います。

――見る方もワクワクしますよね。

朝日 あの2人なら、プライドだったり、意地だったりを見せてくれると思います。僕は最初、西村(晃一)さんと組んでいましたけど、本当にひどかった。中学生までしかバレー経験がないビーチバレーボール愛好者の方に、負けていましたから。

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