【女子バレー】元全日本リベロ佐野優子が語る「リオでメダル」の可能性 (2ページ目)
全日本女子はリオ五輪に向け、2013年にはMB1(※1)、2014年にはハイブリッド6(※2)というキャッチフレーズを掲げ、新戦術を取り入れてきたが、今大会はまたミドルブロッカーを2人入れるシステムに戻して戦っている。そのあたりに心配はないだろうか。
※1 ミドルブロッカー(MB)を通常の2人から1人にして、得点力の高いウイングスパイカー(WS)を1人増やして、攻撃力を増す戦術
※2 MB1より攻撃的で、MBを置かず、WSを4人、オポジットを1人入れる戦術
「自分自身を含め、(ロンドンは)100パーセント以上の力を出せての銅メダルだったので、同じ戦い方をしていたら次はダメだろう、新しいことをして他のチームと差をつけないと勝てない、というのは感じていました。一昨年、昨年は試行錯誤できる期間でもありますし、(MB1やハイブリッド6に)トライできたのはよかったと思います。今のシステムにしても、監督の眞鍋(政義)さんは妥協したわけではなく、このメンバーでベストの戦術が今の形なのだと思います。今年はこのやり方ですが、来年になると、またどうなるかわからない。選手にとっては簡単な要求じゃないので、最初は半信半疑な部分があるのですが、一人一人が『これは必要なんだ』と受け止めて取り組めると、まさに100パーセント以上の力が出るんです」
さらに、リオ五輪でメダル争いするためには戦力的にも「若い新しい力」が必要という。佐野氏は"19歳のエース"に期待を寄せる。
2 / 4