【男子バレー】清水邦広「一番に思い出すのは、全日本の坂道ダッシュ」 (5ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

――9月には、オリンピックの切符を賭けて戦うワールドカップが日本で行なわれます。12チーム総当たりで、1位と2位の国にリオ五輪の出場権が与えられます。現在ランキング21位の日本が切符を手にするのはなかなか難しいですが、ワールドカップに向けて抱負を。

清水 4年前のワールドカップでは、自分の調子が良くなくて、イタリアやブラジルにとにかくボコボコにやられた大会だったんですけど、そのリベンジを果たしたいですね。
 今年のワールドリーグで、同じプールだったフランスが優勝しましたけど、対戦してみて、「絶対かなわない」とは思わなかったんですよ。世界トップになる国を相手にしても、やりようによってはつけ込める、そういう手応えを感じました。オリンピックの切符をとるのはもちろん難しいことですけど、可能性がある限りあきらめたくはないですし、そのためには1戦1戦をしっかり勝っていかなくちゃならない。足下をしっかり見つめて、手堅くやっていきたい。今のチームで五輪を経験したのは自分一人になってしまいましたが、あの時(2008年北京オリンピック)、自分は上の人たちに連れて行ってもらった五輪でした。今度は自分たちの力でチームを五輪に連れて行きたい。そのためにも、ワールドカップでは思い切り暴れます!


 ワールドカップバレー2015は、男子大会が9月8日(火)から開幕する。チームの要、清水選手の活躍に期待したい。

【profile】
清水邦広(しみず・くにひろ)
1986年8月11日、福井県生まれ。福井工大福井高、東海大を経て、現在パナソニックでプレー。ポジションはオポジット。20歳のとき、全日本に初選出。2008年北京オリンピックに出場した。若手が多く選出された現在の全日本の中で、経験豊富なベテラン選手として、プレー面でも精神面でも支柱的存在。プライベートでは、昨年、中島美嘉と結婚した。

■ああ、涙の夏合宿物語 記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る