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【バレー】ご意見番に聞く、4年後に向けての男子バレー再建策 (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 北村大樹/アフロスポーツ●写真 photo by Kitamura Daiki/AFLO SPORTS

「植田監督は大学リーグも、(出耒田がつくばユナイテッドの選手として出場する)チャレンジリーグも視察に来なかった。見ないで何がわかるのかと言いたいですね。大学リーグには長身セッターで、センスのある選手もいる。しかし全日本には合宿にすら呼ばれませんでした」(都澤氏)

 だが問題は今回のメンバー選考にとどまらない。選手の育成、強化について、バレー界全体で再考すべき点がいくつもある。以下は都澤氏からの提案である。

●指導者の養成

「強化・普及・指導者の育成は3本の柱で、1本だけあっても倒れてしまいます。長身の選手を見つけるためにも、結局は普及が不可欠なんです。そして普及のためには、地域の指導者を一人でも多く増やさなければなりません。熱心な指導者がいるかいないかで、バレーボールに触れる子供の数が変わってくる。サッカーのJリーグ同様、Vリーグのチームも育成に取り組むべきですが、Jリーグとはチーム数が違うので、それだけでは足りません。その隙間を埋めるべく、地域の指導者を養成すべきだと思います」

●年代別チームの連携

「ユース(目安は17歳以下)、ジュニア(20歳以下)、ユニバーシアード(大学生主体)、シニアと、それぞれの年代で選手を選抜して国際大会に出場しているのだから、その間の連携がとれていなくてはなりません。現状は必ずしも各年代の代表の経験がシニアには生かされてはいない。協会の主導で強化の一貫化を進めるべきです」

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