クロスリー真優16歳、テニスで生きる覚悟を決めた。「プロへの登竜門」で日本人初の連続優勝を果たした少女の次なる夢は? (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by ©Crossley Mayu 取材協力●プランB

── エバートアカデミーでの生活環境や、日常のタイムテーブルを教えてもらえますか?

「エバートアカデミーのなかに学校も寮もあって、寮に住んでいます。朝7時から10時までがテニスの練習。オンコートとフィットネスもやります。10時半から午後2時半までが学校。午後3時から5時までは再び練習で、オンコートが中心です。そのあとに寮に戻って夕食を食べて......という感じです」
 
── 寮の食事はいかがですか?

「うーん、おいしくないです(笑)。日本食が食べたいです。ご飯が好きなので、自分でおにぎりを作ったり。寮では料理はできないので、おじいさんの家で作って持っていったりしています」

── 練習はどんな人たちとやっているのでしょう?

「男子の選手と練習することが多いです。二日に一度くらいはコーチのプライベートレッスンを受けたり。でも基本は、男子と練習することが多いですね」

── プロの選手と練習する機会もあるのですか?

「いろんな選手が練習に来るので、間近でプロの練習を見ることができます。大坂なおみ選手やカロリナ・プリスコバ選手も来たことがあって。

 プリスコバ選手は日本にいた時、イベントで一緒に打たせてもらったことがあったんです。すごくかっこよくて、その時から好きな選手。エバートアカデミーに来た時も少し話して、一緒に練習させてもらいました。先日はソフィア・ケニン選手が来て1時間以上、練習させてもらえたんです」

── 大坂選手の名前も出ましたが、彼女の存在は刺激や目標になりますか?

「刺激にはなりますが、テニスとしてはあまり......。プレースタイルも、体格も、ぜんぜん違うので(笑)」

── アメリカや欧州の環境が日本と一番違うのは、いろんなタイプの選手がいることだと聞きます。真優さんもそれは感じますか?

「感じますね。アメリカにいてもヨーロッパの選手と試合することが多かったり、アメリカの選手とヨーロッパの選手もタイプが全然違ったりして。『こういうテニスがあるのかー』と思ったりします」

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