クロスリー真優16歳、テニスで生きる覚悟を決めた。「プロへの登竜門」で日本人初の連続優勝を果たした少女の次なる夢は? (3ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by ©Crossley Mayu 取材協力●プランB

「施設やコートもいいですし、日本ではできないような練習がここではできます。日本にいたら練習時間やコートの環境に限界があるので。コートサーフェスも、日本はオムニ(砂入り人工芝)が多いですが、私はハードコートが好きだし、自分のテニスはハードコートに合っているなと感じていたんです。

 日本にはハードコートもクレーコートもほとんどないので、そういうところも含めて海外でやりたいなと思っていました。エバートアカデミーにはハードとグリーンクレーのコートが合わせて30面近くあります」

── そのような環境で練習することで、上達したと感じる点はありますか?

「あります。フットワークがよくなったし、スライド(コート上を滑る動き)もうまくなったし、ドロップショットなどクレーで効果的な技術もうまくなったと思います。なので、エディ・ハーやオレンジボウルでも勝てたんだと思います。このふたつの大会は、試合会場がグリーンクレーなので」

── クリス・エバートに教えてもらうこともあるんですか?

「あります。ほぼ毎日というか、アカデミーにいる時はレッスンを見にきてくれるし、アドバイスもくれます。ボレーの技術の細かいことを教わることが多いです。もっと前に入ってボレーを使うようにも言われていて、前に入る動きをすごく教えてもらえています」

── アメリカに来てから、自分のプレースタイルは変わりましたか?

「やはり、前に入る動きがすごくよくなったと思います。日本にいた時はほとんどベースラインから打っていて、ボレーはあまりしなかったんですが、こちらに来てから前後の動きをすごく取り入れています。

 ラリーでもベースラインから下がらずテニスができるようになったと思います。以前はベースラインから下がってしまい、自分から攻撃することが難しかったんですが、今はベースラインに近いところでテニスができている。自分から展開しやすいので、ドライブボレーを使って相手の時間を奪ったり、攻撃的なテニスに変わったと思います」
 

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