錦織圭が挑むテニス界の新秩序。新時代の扉を開けてから8年後、同じ全米OPで最年少19歳の世界1位が誕生した (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

復帰を目指す32歳の錦織

 錦織はこの6月、復帰後の目標地点を問われた時、「ナダルやジョコビッチとトーナメントの後半で戦える、あの場所」と言った。幾度も対戦を重ね、その力を知るナダルやジョコビッチの立つ現在地を道標として、錦織は復帰への道を歩もうとしている。

 錦織ら、あの頃の新世代がビッグ4の牙城に小さな穴をうがったのは、8年前のことである。

 その穴に後進たちが飛び込み、ついに時代が動いた今も、錦織たちは立場を変え、だが変わらぬチャレンジャー魂で、"新たな秩序"へと挑んでいくはずだ。

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