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テニスの青山&柴原が驚異の活躍。
異色ペアが東京五輪代表に名乗り (3ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by Getty Images


 ジュニアとしても常に国内トップクラスで、2016年にはUSオープンのジュニアダブルス部門を制している。得意なプレーは「サーブとボレー」。とくに、女子選手には珍しい高く弾むキックサーブは、彼女が最も自信を持つ武器だ。

 高校卒業を控えた頃は、プロか大学進学かで悩んだ。だが、最終的には「大学で心身を鍛えたい」との狙いもあり、名門UCLAに奨学生として進学する。そして、2年生を終えた時点で機は熟したとばかりに、プロに転向した。

「東京オリンピックに日本人として出場したい。東京に住む祖父母にプレーする自分の姿を見せたい」

 その思いから、現在は国名登録も日本にしている。

 そのように、異なる道を歩んだ青山と柴原の行路が重なったのは昨年4月。フロリダ開催のツアー大会会場に、青山は本戦選手、柴原は当落線上の「補欠」として足を運んだ時である。

 結果的に柴原の大会出場はならなかったが、この時、会場とホテル間のシャトルバスでいつも一緒になったのが青山だった。まずは挨拶をし、言葉を交わしていくうちに、柴原は青山を「すごく優しくて話しやすい」先輩として慕っていく。そしてある時、思い切って「機会があったら組んでください!」と申し出た。

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