テニスの青山&柴原が驚異の活躍。
異色ペアが東京五輪代表に名乗り (5ページ目)
多くのパートナーと組んできた青山は、キャリア最高とも言える結果を柴原と残せている理由を、「一番大きいのは、ふたりでちゃんとコミュニケーションを取り、ふたりでダブルスをできていること」だと分析する。
「大事なポイントで何をしたいかをしっかり話しあえるので、プレーに迷いがなくなる。ミスしても理由を共有できるので、気持ちも切り替えられるし、そうすることで次のポイントを取れる可能性も高くなる」
それは小さな推進力ではあるが、積み重ねると最終的に大きな差になると、青山は言う。これまで細部を磨くことに妥協せず、着実に歩みを進めてきた青山らしい、ダブルスの到達点にして哲学だ。
テニスのオリンピック出場資格は基本的に世界ランキングで決まるため、ふたりが出られるかどうかは今後のツアーでの結果にかかってくる。
ただ青山は、出場ラインに拘泥(こうでい)することなく、「今はグランドスラムでしっかり勝って、ランキングを上げていくのが目標」だと明言。柴原も「私もオリンピックがゴールですが、毎週毎週、その大会に集中し、ベストを出せるようにしています」と、先輩の言葉に続いた。
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