大坂なおみを「年寄りになった
気分にさせる」10代の新星が急成長! (3ページ目)
さらに、現在の女子テニス界には、71位のアナスタシア・ポタポワ(ロシア)を筆頭に、200位内に4人の17歳選手が名を連ねる。若手不在と言われた時代は、もはや過去。大坂も、「奇妙な感じね。私が17歳の時には、どの大会でも最年少だと言われたのに」と、自らの経験を時の移ろいに重ねた。
「なんだか、年寄りになった気分」
そう自嘲気味に笑う大坂は、現在のテニス界の趨勢(すうせい)と、そこにおける自身の現在地を次のように述懐した。
「まだ"子ども"とも言える選手たちが活躍していることは、私に刺激を与えてくれる。彼女たちは、恐れを知らない。それはすばらしいことよね。私から見たら、彼女たちは『新世代』で、その出現は喜ばしいこと」
1年前、「どこからともなく」出現し、頂点へと駆け上がった大坂の衝撃は、それまでテニス界を構築していた既成概念やイデオロギーを揺るがし、生じた亀裂からは新しい力が一気に流入した。
新世界のフロントランナーである大坂は、追われる立場となることを歓迎している向きがある。それは、新たな挑戦こそが自身を高めてくれることを、確信しているからだ。
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