2019.04.04

錦織圭はトップ10を維持できるか? 
フェデラーは超元気。若手は急成長

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

フェデラーの優勝フォトセッションは新会場のハードロックスタジアム前で行なわれた ロジャー・フェデラー(ATPランキング5位/大会時、以下同/スイス)が、マイアミで見せつけたのは、チャンピオンらしいプレーと燦然と輝く存在感だった――。

 第4シードのフェデラーは、マスターズ1000(以下MS)・マイアミ大会決勝で、第7シードのジョン・イズナー(9位、アメリカ)をわずか1時間4分で破って(6-1、6-4)、2年ぶり4回目の優勝を果たした。

 通算28個目(史上3位)のMSタイトルを獲得した37歳のレジェンドは、ツアータイトルの合計を101個(史上2位)に伸ばし、”生ける伝説”としての勲章をさらに増やした。

「正直、今回の優勝は期待していませんでした。新しい会場になって、どうなるかわからなかったので。マスターズ1000で優勝するのは大変なことです。自分にとっては本当に(実力を試す)テストのようなもので、とりわけキャリア後半になってからはその意味合いが強いです。今回の優勝は、多くの意味で本当にうれしいものになりました」

 初戦となった2回戦では、「負けそうだった」とフェデラー自身が振り返ったように、第1セットを取られてからの逆転勝ちだったが、準々決勝からギアを上げていった。

 そして、決勝での自信あふれるプレーは、経験と実績に裏付けられたものだった。フェデラーの「自分に期待しすぎない」言葉とは裏腹に、元王者の本能、あるいは嗅覚なのだろう、勝負どころで最高のプレーをしようと体が反応していた。