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大坂なおみ快進撃の要因は、
伊達公子氏も目を見張るピーキング力 (4ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 これまでのグランドスラムで大坂は、ハードコートのUSオープンでマッチ11勝2敗、最多勝利数を挙げていたが、全豪でも準決勝進出時点でマッチ11勝3敗となり、最多勝利数で並んだ。ハードコートでの戦いでは、たとえ対戦相手がトッププレーヤーであっても、自分のコンディションがよければ負けないという自信をより深めている。

「もちろんハードコートは、一番心地よくプレーできるコートです。皆さんがご存知のとおりです。ハードコートで誰と対戦するにしても、ある程度の自信があるのは確かです。」
(大坂)

 また、大坂は、全豪準決勝進出時点でポイントが5810点になり、自己最高のWTAランキング3位以上になることが確定した。これまでの日本女子最高の伊達さんの4位を抜くことになる。さらに、日本男子最高の錦織圭の4位も抜くことになり、全豪直後の1月28づけの世界ランキングで日本史上最高位の選手となる。

「すばらしい結果だと受け止めています。本人がもっと上を狙っているのを知っていますから、満足することなく少しでも次のステージで、いいプレーできるような考えをもってやってほしいですね」

 こう吉川コーチは期待をかけるが、大坂自身もまだまだ満足していないのが実に頼もしい。準決勝でのビッグサーバー同士の対決を大坂が制し、全豪初の決勝進出なるか、21歳の快進撃はまだまだ止まりそうにない。

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