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錦織圭がチリッチ撃破でベスト4。
第2セット第7ゲームが転機だった (4ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

 こう語った錦織は準決勝で、第6シードのノバク・ジョコビッチ(6位、セルビア)と対戦する。対戦成績は、錦織の2勝14敗で、現在13連敗中。錦織の勝利は2014年USオープン準決勝まで遡らないといけない。

「そのこと(ニューヨークで勝ったこと)を忘れていました。ここニューヨークではいつもいい思い出がある。ノバクに対しては対戦成績がよくないし、ここ数年タフマッチばかりです。チャンスがあっても、最後の詰めでうまくプレーできていない」

 一方、ジョコビッチは、錦織の才能を評価し、決して油断はない。

「(圭は)ベストなダブルバックハンドのひとり。ツアーで最も動きの速いひとりで、素晴らしいフットワークをしている。彼が本調子なら、間違いなくトップ5、トップ10の選手だ。タフな試合になると思う」

 USオープンで3度目の準決勝を戦う錦織は、「ノバクと戦うのは、いつもエキサイトなことだし、自分にとっては素晴らしいチャレンジです」と気を引き締める。果たして、錦織が、4年前のように強敵ジョコビッチに勝って、グランドスラム2度目の決勝に進めるのか、最大の挑戦が始まる。

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