錦織圭がチリッチ撃破でベスト4。
第2セット第7ゲームが転機だった (2ページ目)
こう考えていた錦織は、第2セット第7ゲームのチリッチのサービスをラブゲームでブレークに成功し、これがきっかけとなった。
「ちょっと気持ちがふっ切れて、(自分の)ショットの精度が上がって来た。そこからやっと自分のリズムをつかみ始めた」
逆転で第2セットを錦織が取り返すと、第3セットでは錦織がタイブレークを制した。第4セットでは、劣勢になっても強気な姿勢を貫こうとするチリッチが息を吹き返して2セットオールとなった。
そして、ファイナルセットでは、錦織が第4ゲームを先にブレークして、第5ゲームをキープし4-1としたが、チリッチが第7ゲームをブレークバックして第8ゲームをキープし4-4に追いつく。だがチリッチは、ラリー戦になると、錦織の深めのグランドストロークに多くのミスを強いられた。第10ゲームで、錦織が最初につかんだマッチポイントでは、フォアクロスのリターンウィナーを放ち、再びチリッチのサービスをブレークして激戦にピリオドを打った。
結局、錦織は45本のミスをしたものの、フォアハンドの9本を含む29本のウィナーを決めた。一方、チリッチは、57本のウィナーを決めたものの70本のミスをし、錦織に勝つにはミスが多すぎた。
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