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大坂なおみ加入で勢いづく
女子テニス日本代表。世界一も十分狙える (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 男子国別対抗戦デビスカップでは、日本男子が、2014年以降WGをキープしており、エースの錦織圭だけでなく、杉田祐一や西岡良仁らが世界トップレベルの試合のなかで、競い合いながら経験値を上げ個々の実力を伸ばしてきた。WGに留(とど)まることで、日本男子チーム全体のレベルアップにつなげてきている。土橋監督は、次は日本女子の番だと期待を寄せる。

「デビスカップ(日本代表)というお手本があるので、チームジャパンとして男子女子関係なくコミュニケーションをとりながら、(日本女子が)WGに残り続け、そして勝ち上がる。できれば2024年までにはチャンピオンになりたいと個人的には思っています」

 ふだん土橋監督は、どちらかというと口数が多い方ではなく、決してビッグマウスのタイプではないが、監督として壮大な目標を初めて口にした。

 勝負への執念を見せ続ける奈良がいて、急成長中の大坂が新しい日本のエースになった。さらに"94年組"によって日本女子ダブルスはかつてないほどの逸材がそろい、層も厚くなっている。そして、何よりも彼女たちにはまだまだ伸びしろがある。だからこそ、土橋監督は壮大な目標を口にするのではないだろうか。

 来季、WG2部への昇格を果たす日本が、どれだけ強いチームへ進化して、これからさらに新しい扉を開いていくのか本当に楽しみだ。

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