2018.04.23

大坂なおみ加入で勢いづく
女子テニス日本代表。世界一も十分狙える

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 女子国別対抗戦フェドカップ・ワールドグループ(以下WG)2部・プレーオフ「日本 vsイギリス」で、日本(ITF国別ランキング20位)は、ホームコートアドバンテージを活かして、イギリス(同16位)を3勝2敗で破り、2014年以来となるWG2部への昇格を決めた。

フェドカップ日本代表。左から土橋監督、奈良、大坂、二宮、加藤 2月に、奈良くるみ、日比野菜緒、加藤未唯、二宮真琴で構成された日本は、インドで行なわれたアジア・オセアニアゾーンIの戦いで優勝し、3年ぶりにWG2部のプレーオフに進出してきた。

 そしてプレーオフでは、奈良、加藤、二宮に加えて、20歳の大坂なおみが代表入り。大坂は、2017年に代表デビューを果たしているが、日本国内での代表としてのプレーは初披露だ。大坂の加入によって、土橋登志久監督が率いる日本代表は、上位国が集うWGに属してもおかしくない戦力に整いつつあった。

「日本はシングルスでエースが育ってきて、安定したシングルス2の候補が何名かいる。ダブルスでは、グランドスラムで優勝できるような選手が育ってきているので、日本はWGのレベルにあると思います。ただ勝ち上がらないといけないので、新しい扉を開くためには、プレーオフでの戦いが重要です」(土橋監督)

 フェドカップ開催前には、3月のWTAインディアンウェルズ大会で衝撃的なツアー初優勝を成し遂げた大坂に注目が集まった。だが、結果的には、エースとしてプレーした大坂がシングルスで1勝、シングルス2としてプレーした奈良くるみが1勝、ダブルスで加藤未唯/二宮真琴組が1勝を挙げ、まさに日本チーム全員で勝ち取ったWG2部昇格となった。

 大会初日のオープニングマッチでは、大坂がヘザー・ワトソンを6-2、6-3で破って、日本代表としての国内デビューを勝利で飾った。大坂はサービスエースを11本叩き込んで、ワトソンに1回もサービスブレークを許さない完勝だった。

「日本での初めてフェドカップですから、ナーバスになった部分はありました。日の丸を背負うというよりは、シャツの背中にある日本の文字に誇りを感じます」(大坂)

 土橋監督は、「大坂は、パワーだけでなく安定感のあるプレーと、大事なところで、サーブや長いラリーなど幅の広いテニスで勝ち切った」と評価したが、エース対決で、大坂はジョアンナ・コンタに3-6、3-6で敗れてしまう。