大坂なおみ、攻撃データはビーナスを圧倒。
もうすぐ世界がアッと驚く (2ページ目)
その期待に応えるかのように大坂は、1回戦でサラ・ソリベス トルモ(100位、スペイン)を6-3、7-6(3)で破って、見事ウインブルドン初出場で初勝利を飾った。
「ウインブルドンに来てから、本当にいい練習ができていました。彼女を倒すには、自分に自信を持つことが必要だと思っていましたし、決してネガティブにならないようにしました。グラスでの試合経験が本当に少ないので、毎試合が新しいレッスンのようなものですね」
2回戦では、第22シードのバルボラ・ストリコバ(23位、チェコ)を、6-1、0-6、6-4で破り、これで大坂は出場したグランドスラムすべての大会で3回戦に進出したことになった。
さらに、大坂はビーナスへの挑戦権を獲得した。実は2017年WTAオークランド大会2回戦で対戦する予定だったが、そのときは右腕のケガでビーナスが棄権したため、ウインブルドンで初対戦がやっと実現した。
大坂は「アイドルは、セリーナ・ウイリアムズ」と公言しているが、自身がジュニア時代に成長していく過程で、ビーナスも含めたウイリアムズ姉妹こそが、大坂のロールモデルだった。
「彼女たちがいたから、テニスを始めたと思います」
37歳のビーナスは、今回20回目のウインブルドン出場で、これまで5回のシングルス優勝を誇り、グランドスラムは75回の出場(オープン化以降1位)を数える大ベテラン。一方、大坂は19歳で、2人の年齢差は18歳にもなる。世代間のギャップを越えて、ビーナスは大坂との対戦を「実に興味深い」と語る一方で、「コートに足を踏み入れれば、お互い年齢のことなんか考えない。ただ、どうやって勝つか考えているだけよ」と気を引き締めた。
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