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錦織圭の「日韓戦」は大丈夫か。
苦手のフランス人に快勝も右肩に不安 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


 これから全仏で上位進出を狙い、トップ10プレーヤーの地位を保っていくためには、いくら才能のある錦織といえども、手負いの状態では難しく、今後の戦い方に不安を残した。

 3回戦で、錦織はチョン・ヒョン(67位)と初対戦する。韓国テニス界期待の21歳で、ATPの"Next Gen"のひとりでもある。身長185cmから繰り出されるサーブとバックハンドストロークが強力だ。

 チョンは13歳から15歳の時に、錦織と同じIMGアカデミーで練習していたことがあり、西岡良仁(70位)とは寮で同室だった。西岡によれば、英語がまったくできなかったが、テニスの才能は当時からあったという。

 2015年シーズンに自己最高の51位を記録したチョンだったが、昨シーズンは146位までランキングを落とした。今季はこれまで結果の出なかったクレーシーズンで好成績を収め、バルセロナ大会ではベスト8、ミュンヘン大会ではベスト4まで進出して再浮上している。

 今回の全仏では1回戦で第27シードのサム・クエリー(28位、アメリカ)を4セットで倒してシードダウンを演じ、グランドスラムで初めて3回戦に進出して、錦織への挑戦権を獲得した。

「対戦したことがないし、練習したこともありません。でも、一度対戦してみたかったんです。(錦織との)試合では、ずっと集中しなければいけませんね。圭は、アジアナンバー1選手で、トップ10選手です。もちろん自分が少しナーバスになるかもしれませんけど、ちょっと楽しみだし、ちょっとワクワクしています」(チョン)

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