2015年総括。クルム伊達公子はどこに向かっているのか? (4ページ目)
2008年に現役復帰を決意したとき、彼女は自らの試みを、“チャレンジ”と定義した。「挑む・頑張る・食ってかかる……」。辞書の"Challenge"の項目には、そんな対訳の日本語が並ぶ。
それから7年……。
クルム伊達公子の2015年シーズンは、出場を予定していた豊田市開催のITF大会を、ひざのケガのため棄権するという形で幕を閉じた。今は来季に向けて、リハビリに励む日々。
彼女はまだ、挑み足りないと感じているのかもしれない。十分に頑張ったと、まだ自分に言えないのかもしれない。
「いい状態に戻せることができるならば、時間を費やすことに気持ちの上で抵抗はありません」
欠場を決意した数日後には、ブログにそんな心境をつづっている。
チャレンジはまだ、終わらない――。
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